岩と修羅

Like a traditional climber

春宴 御岳

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4月3日(水)に行った御岳でのお話。

※インスタで大体の事は書いてしまった感はあるものの、記録として残したく加筆修正を加えつつ転載します。
特に忍者岩に関する記事は自分の中で心に留め置くべき事項だと思うのです。

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前回赤城3月27日(水)のあと、中一日でアヴューで強傾斜トレ。土日を挟んで月曜には大子町「やみぞ」で大子町長杯後のリード壁復旧セットで1日ぶら下がってた。

そりゃ疲れるわけだわな( ´ д`)

🍀

今回一緒に行ったのは、前職場でスクールに入ってくれてた美桜と莉子🐱
子供たちは春休みなのでお父さんは平日カードを切った笑

前夜泊で出ることにしたので、冒頭に書いたスケジュールにより若干辛かった。
が、久々にみんなに会えるのと岩に行けるのとでテンションは上がる一方だ!


行程だけざっと。

真ん中Pに車を停めてすべり台岩、皆の楽しそうな様子が目に眩しい。

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ノーマットの継承者現る!
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オーストラリア岩では莉子のナイストライが光った。

良い時間になったので鵜の瀬橋エリアに移動。
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暖かで気持ちの良い中で「尺」のある岩とかゴブガリで遊ぶ。美桜、お父さんナイス!

最後に忍者返しの岩周辺に向かって、マミ岩に荷物を置いて色々観察。マミ岩、白虎岩トライして日没ごろまで。



インスタから転載 ー以下ー

Climbing in MITAKE🐒

Clearsky & What a sunnyday☀

Veryvery cute sisters, They have a strong heart🐥
Thanks for the many gifts☺️

ずっと行けずじまいだった岩のぼり。
今日はとっても良い天気で、春の美しさに溢れていて、笑顔の溢れる1日だった🐱🐾

あんなに小さい身体の中で、葛藤とか怖さに打ち克つ強さとか年相応の無邪気さとかが入り乱れてて、心を射たれる瞬間が何度もあった。

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限界に挑むクライミングも素晴らしいけれど、そういやこんな風にクライミングに嵌まっていったっけなと、ひとり思い返していた。

この子たちの人生を形作るその一端になれているのなら、これほどの喜びはないと心から思う。


-転載 2-

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ハッピーな気持ちで過ごした御岳での一日。

したくもないが、苦い話も。

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遊歩道から見えるその岩は、麗らかな陽気の中、変わらずそこに佇んでいる。違和感を覚えることといえば、人影の少なさだろうか。

どんなシチュエーションであろうが誰かしら課題に取り組んでいて、貸し切りなんてよほど特殊な状況だったはず。

今日は亀返しを黙々とトライするクライマーがひとりだけ。

おしい!

ガンバガンバと対岸からみんなで声援を送るが、その和やかな雰囲気とは裏腹に、「忍者返しの岩は死んでしまったんだ」という考えが頭の中を支配する。

鵜の瀬橋エリアに移動する。
のどかな風景と気持ちの良い天気。みんなのガッツ溢れるクライミングに触れ、心が洗われる。

昨年末のチッピングからもどこか現実感の無いままだったし、チップされたホールドを撫でた所で戻る訳でもない。クライミング仲間も皆多くを語らなかった。

とはいえ、いよいよ忍者を見に行くと思うと心が少しざわつく。

強張りを覚えつつもチップされたホールドを観察する。
自分でも思ったより冷静だったのは、さっき応援してた亀返しの人と話しをしながらだったからだろうか。
あー確かに変わってる。なんでこんなことすんだよ。本当に意味が解らない。

岩は岩だし、岩が悲しんでるなんて擬人化したりはしないけど、「遊ばせてもらいます」「ありがとうございました」くらいは自然に思う。みんなそうだよね?
誰かの度が過ぎた我儘がどれ程の人の思いを踏みにじったのだろう。「未熟者がこんなことしてごめんなさい」

一旦忍者から離れ、子供達とマミ岩、白虎岩で登る。
時間ギリギリまで登って3人のナイストライで締めくくり。
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その後はみんなでごしごし、使ったところはお片付け。子供たちはお掃除するのも楽しいみたいで、クライマーとしての将来に安堵する。

ふと忍者返しの岩を見ると、亀返しのラインに真新しいチョークがべったりと残っている。

遠くから来たと言っていた彼は、掃除を忘れるほど疲れ切ってしまったのだろうか。

チッピングを憂いていたのは、自分の楽しみを奪われたというただそれだけだったのだろうか。

わざわざ今この岩を登る者がなぜ?
子供達の前だというのに汚い言葉が口をつく。

現実のものとなった"世紀の大事件"が胸を抉る。嗚咽。
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負の感情は負の連鎖を招くって言うよな。さっきの言い方は良くなかったと反省し、子供達に「さっきのお兄さんはきっと疲れてお掃除忘れちゃったんだ。誰だってそういうことはあるよね。だから、忘れてる人がいたら一緒にお掃除しましょって言ってあげよう!!」と伝えた。
きょとんとしてたけど、これで良い。

楽しかったと100回は言いながら夕飯を食べて、大笑いしながら車を走らせて、子供達が寝た後は少し真面目な話をしたりして帰宅。

穏やかな一日が終わった。

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様々な価値観や成熟度合いがある中で自分はどうあるべきか。

一日経った今日、そんなことばかりを考えている。

結論のない話。まさに乱文。
読んでくれてありがとうございます。


-転載終了ー


今読み返してみても様々な感情が思い返される。

"喜怒哀楽"

なんと的確な言葉だろうか。

今俺の実践しているスタイルは、実は大したことではなくて、俺より凄い人なんてそりゃもう数え切れない程いる。怖くて後回してしてしまうことだって日常茶飯事だ。

大切なのは自分が今"何番目にいるのか"じゃなくて何にチャレンジして成し遂げたかだと思う。

簡単にするにせよ難しくするにせよ、登る対象物に手を加えてしまった瞬間それはチャレンジではなくなる。
そしてそれは他人からも文化を奪う愚劣な行為だ。

俺はここで改めてチッピング=文化を破壊する行為にNOと宣言する。


纏めたようで、結果乱文のままで申し訳ない。
また、いずれ。