岩と修羅

Like a traditional climber

動揺 赤城

赤城ボルダー 5/17

今日もせっせと赤城通い。

朝から気温が上がって、こりゃー半袖日和だなとか思ってたらエリアに上がっていくにつれ、

暗くなる

霧が出る

道路濡れてるよ?

雨が降る

ってな感じで全然登れる感じじゃなかった。


晴れ予報だったのになんで!?

と思ったところで変わらないので、最近頑丈になったゲート近くに車を停めてふて寝。

10:30頃に起きたらとりあえず雨は止んでたので、ダモには後で行くことにしてメインエリアの偵察へ。

今年の4/1(だったか5/1)~来年同時期の1年間、道路工事が行われると書いた"車両通行止めバリケード"の前に停めていたので、そのままエリアに入ってしまったがこれが良くなかった。

※理由は後述



エリアに入ってみると山全体に湿気が溜まっている感じで不快。しっけしけで何も出来ない感じだったけど、「奈落 初段」はぎり大丈夫そう。ペーパータオルで拭いてチョーク&ブラッシング&手でペチペチして何とかトライできる状態に。

シューズを履いて、ここで12:00くらい。

風が出て、太陽が照ってきて、時間を追うごとに乾いて行くものの岩を握っているとすぐにぬめる。

きっと岩の気孔の中は乾いてないんだな。

見た目はまさに奈落の底に落ちてしまいそうな課題だが、やってみたら意外に危ない感じはしなかった。

初めはパワーで1手目を出してたけど、右足への乗り込みに馴れてきたらあんまりパワーを使わないコツ系の課題に変化した。

最近のメインシューズのインスティンクトVSRではどうにも右足が抜けてしまうので、リソールから返って来たばかりの同VSにチェンジ。

今回リソールをお願いしたのはナカダ商会さん。

最近周りの評判がとても良いことと、VSRの柔らかい感じが最近お気に入りなので、VSみたいに硬いシューズに柔らかい(≒フリクションが良い)ソールだと良いとこ取りなのでは!?

と期待したため。



一旦話が逸れるが、インドアでも一度履いたことと、今回使用した上でのレビューをば。


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・ソールの接着面の処理が丁寧でめくれ上がるようなことはなさそう

・エッジの立て方がきれい

・リソール前より爪先部分の窪みが大きく、二段構えのダウントゥになっている

と言うのが見た目の感想。

・アンパラレルラバーのフリクションがとにかく良くて滑る感じがしない=岩に食い付く感じ

・強くなったダウントゥによりフィット感が高まったのと、形状から掻き込み力が強くなった

・シューズ自体は剛性が高いので「エッジングしてるのにソールが面で粘る」みたいな良い相乗効果が生まれた

と言うのが使ってみた感想です。


VSRとは明らかに違う使用感で、めっきり出番が減っていたVSとまた良いお付き合いが出来そうです。

勿論これはあくまで僕の場合だし、これらの特徴がマイナスに作用する課題もあるとは思うけどね。

とはいえ、VSRとハイブリッドVS、クラックやヒールがシビアな課題で使用しているミウラ。この3足で大体カバー出来そうなので、今のところとても満足している。

興味があるけど迷っている方は思い切ってリソールに出してみることをお薦めします。



さて、話は戻って奈落。

2手目への飛ばしが上手くいかず、気分を変えて上部をばらしてみる。2手目を持ってから始めると重心が上がった状態からなので左足ヒールはさほど難しくなく、あっさり3手目が取れた。

その上はもう簡単だけど今日は苔がびっしゃびしゃなのでそこからも結構怖かった笑

んで、「2手目が取れたら楽勝じゃん!?」とテンション上がりつつ何度目かのレスト。

3、4トライもすると指が温まってしまいフリクションが急に悪くなるので、ただでさえぬめりがちなので連続でトライできない。

だんだん2手目が止まりそうになるが、デッドで叩くと反動で足が抜ける。考えた結果、ルーフ下の左足スメアでのロックと、右手は反動を付けすぎず出すだけ、を意識したら安定して取れるようになった。

が、すっぽ抜けて、インスタに投稿したシャウトをかましつつ登れず。
この動画何回見ても自分で笑ってしまう笑

とはいえ、もう少し声の大きさには気を付けないといけないと反省。うるさいだけならまだしも事故に間違われちゃうからね。

そうそう、「気を付ける」といえばこのあと職質されました。他県ナンバーの車を心配した(不審に思った?)人の通報により駆けつけた警察にです。

基本的に登っている最中は機内モードにしているので、解除したら謎の着信が、、、

下4桁を見ると、これ明らかに警察からじゃん!
とビックリしつつ車の事だとピンと来てすぐに折り返す。

やっぱり警察で、「車の所に警官がいるので本人確認のため来て欲しい」とのこと。空身でダッシュして車に戻るとパトカー5台、計10人の警察官に迎えられた。

どうやら他県ナンバーの車が長時間停まっているので事件or事故を心配した人が通報で間違いないみたい。警察でも持ち主に電話が繋がらないもんだから万が一も想定してたくさん来たもよう。

驚かせてすみませんと謝られつつ、こちらもご迷惑お掛けしてすみませんと謝り、事情を説明する&聞かれ本人確認やら車内の確認やらされて終了。

山岳県なので、岩登りに理解がある警官もいて、「岩登りに来てるんです」と言ったら一瞬で理解してくれて助かった。
それ以上は特に何もなく、気をつけて楽しんでくださいと言って帰って行った。


さて、最初の方に良くなかったと書いたのは、駐車する位置のこと。最近新しく設置された頑丈なゲートの前は駐車しない方が良さそうです。弾痕エリアのスペースなど少し離れた所にするか、オートレース場方面から入り自然公園の駐車場を利用すると良いでしょう。

また、「岩登り中」の表示を出すなど車を見掛ける人への配慮も必要と思われます。

ゴミの投棄が多いらしく監視員も毎日巡回しているようですし、今後行かれる方はご注意ください。


ここで終了と思わせておいてまだ登る。

すでに16:30になり、またもや空が暗くなってきたので焦りつつトライ。

良い感じに繋がりそうではあったものの最後のひと踏ん張りが効かず終了。

悔しすぎる!

コンディション悪いったってトライは出来てるんだし、頭が痛いって言ったってやっぱりトライは出来てるんだから登れないのは只の実力不足。

くりかえすが、悔しすぎる!

また来ることを誓いながら撤収して下山。



夕飯は桐生市多賀城という牛タン屋さん。リーズナブルなお値段にも関わらず、牛タン定食もタンシチューもとっても美味しかった。

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同市内の湯ららで入浴して帰宅。

あんまり登れてないので家でぶら下がりトレを少しだけしてから寝た。